隈研吾氏が語る『日本人が”建築嫌い”になったワケ』

建築家・隈研吾氏が、チームラボ・猪子氏との対談で、日本人が”建築嫌い”になったワケを話しています。

隈:なぜかというと……。1つはね、日本で90年代にバブルがはじけた後に仕事がなかったから、その時に「ああ、このままもう日本はダメだな、建築は」と思ったんですよ。

単に建築に仕事がないだけじゃなくて、なんとなく建築嫌いみたいな世の中の風潮があったと思うんだけど、要するに公共建築はお金の無駄遣いだとか、なんか昨日も、トンネルで落っこちたりしているでしょ(笹子トンネル天井板落下事故)。なにしろ公共建築ってどんどん世の中から嫌われる時代が、もう90年代から続いているじゃない。

それで、これはやっぱり日本でそういう時代なんだろうと。たぶんそれは高度成長で建築を造りすぎちゃったからで、その後も建築嫌いの時代が続くだろうから、当分もう日本はダメだな、って感じだったので。

それで海外で講演に呼ばれたりなんかしたら、無理にでも行って話してきたりとか。それで、中国で『竹の家』っていうのを造ったのがね、わりと海外にバーっと広まるきっかけだったんだけど。「竹の家」って皆さん知っていますかね……。吉永小百合のコマーシャルで使われた。

読んでいて思ったのが、建築系の話って、「建設」「建築」「住宅」の言葉の定義が、元々明確で無いため、使い方にごちゃまぜ感があるんですよね。業界に通じていれば、感覚的にわかりますが、一般の方には伝わりにくそうです。隈氏は建築家だからか、「建築」で統一していますね。

こういった「わかりにくさ」も嫌いになる理由の一つだと思っています。

ちなみに、話の中ででてくる「竹の家」はこちらですね。隈研吾建築都市設計事務所のWEBサイトに掲載されています。

中国の場合はさ、わりと最初うまいこと言うから、100万円で1枚スケッチくれればいいのだから、って言うのだけれど、絶対そんなことで終わらないわけね(笑)。それでスケッチ1枚で送ったら逆に何されるか分からないから、スケッチ送って、図面送って、現場何回も行って……。1年半かかっても結局100万円しか貰えなかった。

<<中略>>

日本だと殆ど6cmの真っ直ぐな竹が来るのだけれど、中国の現場行ったらさ、全然6cmじゃない(苦笑)。9cmもあるし4cmもあるし、みたいな感じだし、曲がっているのもあって真っ直ぐな竹はちょっとしかないってわけ。これ、日本だったら建設会社が全部もう予めフィルタリングして現場に持ってこさせないのだけれど、中国だったら平気でそういうのが現場に並んでいるわけね。

中国、むちゃくちゃですね(笑)

以前、中国で現場監督したことのある方の話では、「麻雀で負けたから翌日現場に来ない。でも、代わりの人が用意されていた。」とか、ミスの修復も仕事になるので、「平気でミスを犯して、余計な仕事を作ろうとする。」とか、そんなエピソードを聞いています。

猪子氏から見たデジタルの世界では、グローバルな均質化が進んでいると語り、隈氏から見た建築業界は、国ごとの差がまだまだ大きいとのこと。

日本よりも技術レベルは低いのに、それでも成り立っているのが、「建築」なんですね…

元記事はこちらよりご覧いただけます。

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

この記事が気に入ったらシェアいただけると嬉しいです。


工務店経営者に役立つ
  • ・お金のブロックパズル
  • ・利益を出すためのフローチャート
メルマガご登録者に、木造建築工事業(工務店)の黒字企業の経営指標(参考値)を当てはめた、ブロックパズルとフローチャートを差し上げています。


ご入力いただいたメールアドレスに、不定期メールマガジン『イエコトバ』をお届けいたします。不要な場合、いつでも解除できます。
 

1 個のコメント

  • ABOUTこの記事をかいた人

    井内智哉

    設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。