工務店のカタログ資料や情報は一人に向けて届けた方が響く

飛行機の座席にある機内誌、個人的には結構読む方なんですが、一般的にはあまり読まれていないですよね。

ブラジルの航空会社「TAM航空」が、『乗客さんがもっと興味深く、楽しく読めるようなものを作ろう!』と考え、作り出した機内誌の発想が面白いです。

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持ち帰り率100%! 世界に一つだけの『パーソナル機内誌』

飛行機に乗ると座席シートに用意されている機内誌、みなさんは読んでいますか? 内容といえば、通り一辺倒な観光や文化の紹介などがほとんどで、正直あまり惹かれるものではないことが多いですよね。

ある調査によると、搭乗客が機内誌を読む時間は全体のフライトの中で約3%、さらに読んだ人の中でその内容を覚えている、と答えた人はわずか11%にすぎないそうです。

そんな事実に着目したブラジル最大のエアライン「TAM航空」は、ミラノ‐サンパウロ間の就航を記念したプロモーションの一環として、搭乗客にもっと興味を持って読んでもらえるような機内誌づくりに乗り出しました。

そして制作したのが、顧客ひとりひとりのためにカスタマイズされた、世界にひとつだけの機内誌・THE OWNBOARD MAGAZINEです。

持ち帰り率100%! 世界に一つだけの『パーソナル機内誌』

チケットをオンラインで予約する際、乗客にFacebookのアカウントでログインしてもらうことで、「いいね!」から好みを分析し、乗客ひとりひとりの好みに合わせて作られた機内誌が行き届くわけです。個人的には紙よりスマホに届けてもらえるほうがいいですが(笑)

工務店のカタログ資料や情報は一人に向けて届けた方が響く
パーソナライズされた内容
工務店のカタログ資料や情報は一人に向けて届けた方が響く
表紙はアカウントの顔写真

こういう発想を資料請求のカタログとかに取り入れたいですね。

一人に向けて発信する情報は届きやすい!

ふと、

100万人のために 唄われたラブソングなんかに 僕はカンタンに 想いを重ねたりはしない

ポルノグラフティ「ヒトリノ夜」

という歌詞を思い出しました。これは、2000年に発売された、ポルノグラフティの「ヒトリノ夜」という曲の歌詞の一部です。

上記の機内誌は、みんなに届けられる誰得?な当り障りのない内容より、一人のために向けた内容の方が惹かれやすいという良い例ですよね。

住宅のカタログって、ヘタしたら、表紙と会社名とか変えて入れ替えて作っても、一般の方はわからないのでは?というような、特色のないカタログも多いです。そういうカタログって、意外と読まれてないですからね。

資料や情報も、みんなに向けて発信するより、一人に向けて届ける時代が来ていますよ。

上記の例の様に、事前に好みを把握するには、SNSなどのデータが必要になるでしょうが、それは客層がバラバラだからそうする必要があるのであって、手軽に同じような方法を行うのでしたら、「似た客層を集める」ということが挙げられますよ。

多様化しているからこそ、自分ごとに感じないと、心はなかなか動かない時代です。だから、絞って、一人に届けるくらいのことが必要になってくるのです。

「そうやって絞り込むと、他の方が振り向いてくれなくなるのでは?」と、不安がっていませんか?

でも、それは逆です。

「絞るということは、やることを明確にする。」ということです。提供・提案できることを明確にするということですね。

もちろん、絞る上で、外せないポイントもあります。

  • 熱意がある、または悩みが深い。
  • 関係性がつくりやすい。
  • 払えるお金を持っている。

この3つのポイントは、外さない方がいいですね。

工務店が一人に向けて届けるためにはどうしたらいいか?

大手企業のような膨大なデータ分析や高度なマーケティング戦略はちょっと手が出ないかもしれませんが、絞る以外に、小さな工務店でもできることはたくさんあります。

1. 顧客との対話を大切に:リアルタイムのフィードバック

顧客との対話が何よりも重要です。現場での打ち合わせやショールームでの対応、電話での問い合わせなど、どんな場でも顧客の声をしっかりと聞きましょう。このリアルタイムのフィードバックは、顧客が何を求めているのかを理解する最も直接的な方法です。

2. 個別にカスタマイズした資料を活用:パーソナライズの一歩

顧客が何に興味を持っているのか、何を求めているのかを把握したら、その情報を基に個別にカスタマイズした資料を作成します。例えば、和風の家に興味を示した顧客には、和風の家に特化した資料を作って渡すことができます。これはパーソナライズの第一歩とも言えるでしょう。

3. メールでのフォローアップ:タイムリーな情報提供

顧客との対話で得た情報を元に、メールでのフォローアップも非常に効果的です。たとえば、新しい和風の家の施工例が完成したら、その情報を最初に知らせるなど、個々の顧客に合わせた情報提供を心がけましょう。これにより、顧客は「この工務店は自分のことを理解している」と感じ、信頼関係が深まります。

4. SNSを活用:顧客参加型の情報発信

FacebookやInstagramなどのSNSも有効なツールです。顧客が興味を持っているであろう内容を発信するだけでなく、顧客自身がコンテンツに参加できるような仕組みを作ることで、より深い関係性を築くことができます。例えば、完成した家の写真を顧客が投稿できるハッシュタグを作るなど、工夫次第で多くのことができます。

5. 地域イベントでの接触:コミュニティづくり

地域のイベントや見学会を開催することで、顧客と直接対話する機会を作りましょう。これはただの営業活動以上の意味があります。地域コミュニティを形成し、顧客同士の交流も促すことで、より多くの人々が自然と工務店に興味を持つようになります。


要は、大手企業が持っているようなリソースや予算はなくても、一人一人の顧客に真剣に向き合い、そのニーズにどれだけ応えられるかが重要です。個別にカスタマイズした資料や地域イベント、SNSといった手段を活用して、顧客一人一人に合わせたサービスを提供することで、その心をしっかりとつかむことができるでしょう。

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