工務店がブランディングをしたければ、施主を表に出した方が良い理由

コーヒーチェーンのスターバックスって、相変わらず人気ですよね。

でも、私はあまり行きたいとは思いません。なぜなら、理由は、混んでいるから・・・どこのスタバに行っても、混んでいるので、嫌で入りたくないのです(笑)

人気の理由は、いろいろあるでしょうが、その中から学べることも十分にあります。

例えば、商品がメインでなくても、ブランド力を上げることは、できます。また、コーヒーチェーンのスターバックスって、あれだけブランド力が高くて根付いているのに、CMや広告をほとんど出さないですよね。

目次

ブランディングの大きな勘違い

住宅業界内でも間違った考えが浸透してしまってますが、ブランディングって、販促物を作るとか、デザインを統一するとかって勘違いされやすいんですけど、それらはあくまで手段であって、大事なのは、

  • ◯◯と言えば◯◯ ⇒ お客さんが感じる価値 ⇒ 売れる ⇒ ブランド

です。ここを見失うと魅力がないものが出来上がりますし、制作会社も作ることがブランディングだと勘違いしてたりしますからね(笑)

以前、「工務店はスタバの様なブランドを築くことができるのだろうか?」という記事を書いたことがありますが、

今回は参考に、動画の作り方にスポットを当ててみたいと思います。ここに、ブランディングのヒントが眠っているような気がします。

スタバの動画には人だらけ!?

スタバのYoutubeチャンネルを観ると、興味深いのが、たくさんの動画のほとんどが人が中心なんです。もちろん、コーヒーが中心のものもありますが、公開されている動画の半分以上が人中心の内容なのです。

例えば、下記の映像「Meet Me at Starbucks」というタイトルの内容では、

ライフスタイルの中で生まれる様々なキーワードを、家族や恋人、友達や同僚などと過ごす場所として、お店は存在しているということを表しています。

他にも、上記の映像素材を元に、短く編集された映像がいくつかありますが、個人的には下記の映像ぐらいのテンポが好きですね。

これらの映像で伝えたいのは、まさに、特別な場所=コミュニティですよね。商品であるコーヒーなんて、ちょこっと映っている程度ですよ(笑)

数あるコーヒーショップに対抗するには、商品であるコーヒーだけで勝ち抜くことを考えず、お客さんが感じる価値=“プラスα”を表現しています。

これらの考え方って、本来、家族が家に求める価値観を描くことと近いんですよね。

お客さんが広告に出る関係性が集客の元にもなる!

上記のスタバの例は、商品がメインでなくても、ブランド力を上げるには、お客さんのチカラが有効的だという良い例ですよね。

ただ、動画や写真で表現しようと思うと、まずは、施主が撮影に参加してくれるような関係性が必要です。ですが、裏を返せば、参加してくれている時点で、ある一定の関係性があるってことの証明でもありますよね。

だから、ウソをついてはいけないのです。他所の施工写真やお客様の声を自社の事例のように掲載するとか・・・

工務店がブランディングをしたければ、施主を表に出した方が良い理由

スターバックスの成功の背後には、お客さんを中心にしたブランディングがあります。それと同じように、工務店も施主を中心にしたブランディングを考えることで、独自の価値を高めることができます。では、具体的にどのような理由があるのでしょうか。

リアルな声が信頼を生む

スタバの動画には、実際のお客さんの声や姿が登場します。これにより、視聴者はスタバの店舗でのリアルな体験を感じることができます。工務店も、施主の声や生の感想を取り入れることで、他の工務店とは違う、リアルな価値を伝えることができます。施主の生の声は、広告やプロモーションよりもずっと説得力があり、信頼感を高める要素として非常に効果的です。

施主の成功物語は魅力的

人は成功物語に引き寄せられます。施主が自分の家づくりの経験や感動を共有することで、他の人々にもその魅力を伝えることができます。これは、工務店のサービスの質や信頼性を示す最も効果的な方法の一つです。成功物語は、未来の顧客にとっての夢や希望を具体的に示すものであり、それを実現するための手段として工務店を選ぶ動機となります。

施主との関係性の深化

施主をブランディングの一部として取り入れることで、施主との関係性がさらに深まります。これは、長期的な信頼関係の構築や、口コミによる新しい顧客の獲得に繋がります。施主との強い関係性は、リピートビジネスや紹介を受ける可能性を高めるだけでなく、工務店のサービスの品質を保証するものとしても機能します。

独自性の確立

他の工務店と差別化するためには、独自のブランドイメージを持つことが必要です。施主の声や体験を取り入れることで、他の工務店とは一線を画すブランディングを築くことができます。独自性は、市場での競争力を高める要因となり、顧客の選択の決め手となることが多いです。

地域社会との結びつき

地域の施主をブランディングに取り入れることで、地域社会との結びつきを強化することができます。これは、地域に根ざしたビジネスとしての信頼性や認知度を高める要因となります。地域との強い結びつきは、地域住民からのサポートや協力を受けやすくなるとともに、地域の文化や価値観を理解し、それに合わせたサービスを提供することができます。


まとめると、施主をブランディングの中心に置くことは、工務店の信頼性や独自性を高めるだけでなく、長期的なビジネスの成功にも繋がります。スターバックスのような成功を目指すなら、施主との関係性を深化させ、彼らの声を最大限に活用することが鍵となります。

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