危ない工務店のチェックリスト!?

帝国データバンクのサイトに、与信管理運用の基礎として、「危ない会社のチェックリスト」という記事があります。

BtoB向けの与信情報なので、企業目線でのチェックリストなのと、企業全般のチェックなので、全部が全部、工務店にそった内容ではありません。ただ、統計的にあぶり出された内容だと思いますので、「当たってるなぁ」と思えることが多々あります(笑)

経営者の方は自社が該当しないように舵を取る必要がありますよ。

社長・役員

  • ワンマン経営である。
  • 倒産歴がある。
  • 内紛がある。
  • 公職など経営とは関係のない肩書きが多すぎる。
  • 不在のことが多い。
  • 素行面で妙な噂がある。
  • 家庭が円満でない。
  • 仕事より優先しているものがある。
  • 極端に労働組合を嫌っている。
  • ブレーンが機能していない。
  • 社長・役員に活力がない。
  • 業界での経験が不十分。
  • 市場動向、コスト意識など発想に客観性がない。
  • 経営バランス感覚が不十分。
  • 意思決定が遅い。
  • 公私混同が目に余る。
  • 従業員をけなすようなことがある。
  • 意志が弱い、人が良すぎる。
  • 有能な幹部が退職している。

倒産歴は、過去の倒産の理由も結構大事です。純粋に事業が上手く行かなかったのか?不真面目なことをしていて事業がうまく行かなかったのか?前者はレベルアップしてる可能性はあるけど、後者は手を変え品を変え、また同じことやりますからね(笑)

従業員

  • 従業員の退社が目立っている。
  • 経理担当者が不在がちだったり退職している。
  • 従業員の社長や幹部に対する悪口が増えている。
  • 中堅社員の酒を飲む機会が増えている。
  • 所在なげにしている従業員がいる。
  • 接客や電話応答に身が入らない。

従業員の入れ替わりが激しいところは危ないですよ。事業が上手く行かなくなって、それに勘付いて辞めていく従業員もいますが、ダメな経営者はそこでさらに人(営業マン)を雇おうとします。で、固定費が圧迫して、自転車操業へ・・・

商品・技術・サービス

  • 商品構成にバランスが取れていない。
  • 企画・開発力が劣っている。
  • コスト競争力が劣っている。
  • 商品クレームが恒常化している。
  • 納期が守られていない。
  • 成熟商品である。
  • 在庫に極端な増減がある。
  • 類似商品が多く出回っている。
  • 荷動きに不審な点がある。
  • 在庫管理が適正でない。
  • 特定の取引先への安売りがある。
  • 業種・取引高に不審がある。
  • ダンピング、出血受注をしている。
  • 商品が季節的要因に左右されやすい。
  • 過大な設備投資がある。
  • 過度な安売りをしている。
  • 設備投資の分だけ売上が増えていない。
  • 検収が甘くなっている。
  • サービスがないがしろになっている。
  • 原材料の入手に苦慮している。
  • 得意先の安定度がない。
  • 市場が限定(狭すぎる)されている。
  • 単品技術を過信している。
  • 押込販売をしている。
  • 買い急ぎや売り急ぎがある。
  • 仲間取引が急増している。

工務店に特化して挙げるなら、「現場監督の人柄や性格が悪いと危ない」です。労働環境が影響するのか、チンピラやサイコパスが意外といますし、お客さんの敷地内でタバコ吸ってるとか、私腹を増やそうと社長に黙って業者からキックバックしてる人、それなりにいますからね(笑)

財務・資金繰り関連

  • 売上高の横這い、減少が3年以上続いている。
  • 3期連続の赤字となっている。
  • 売上増に疑問がある(粉飾)。
  • 財務諸表に急変がある。
  • 売上に占める交際費が多い。
  • 金利負担の増加に疑問がある。
  • 1年以内に月商の2分の1位以上の焦げ付きが発生している。
  • 借入金が月商の3倍以上である。
  • 保証債務が目立って多い。
  • 取引行との関係が悪化している。
  • 取引銀行の格や数が適正ではない。
  • 小口の支払いを手形で支払っている。
  • 決済日が増加している。
  • 仕入先からの受取手形がある。
  • 手形が市中金融に流れている。
  • 多重リースの疑いがある。
  • 減価償却が適正ではない。
  • 融通手形の噂がある。
  • 税金の滞納がある。
  • 当座預金の出入りに不自然な増減がある。
  • 売掛金の回収サイトが長期化している。
  • 商工ローン、消費者金融を利用しはじめた。
  • 不動産の担保権者に個人名が入っている。
  • 担保権者が目まぐるしく変わっている。

借入を資金繰りを勘違いして、決算書を粉飾し始める。違和感を感じた銀行は、追加資料(通帳開示等)を求めてくる。当然、見せられないので借りれない(笑)

その他

  • 本業外への投資が目立っている。
  • 事務所やトイレが清潔ではない。
  • 不審な人物が出入りしている。
  • 同業者組合に参加していない。
  • 政治家、芸能人、暴力団とのつきあいがある。
  • 会議が急に多くなっている。
  • 人材育成がないがしろにされている。
  • 極端な経費節減をいい出している。
  • 安易な転業をしている。
  • 規模の割に子会社(関連会社)が多すぎる。
  • 関連会社間での利益調整がある。
  • 同業者や近隣での噂に不審なものがある。
  • イメージ先行型の社名変更が頻繁にある。
  • 広告の急増、激減、誇大広告がある。
  • 強力なライバルが出現している。
  • 商号変更や本店所在地の移転が多い。
  • 扱い商品が目まぐるしく変化している。
  • 取引先が急に変更されている。
  • 構造不況業種である。
  • 銀行や信用調査機関などへの照会が多い。
  • 極端な秘密主義である。
  • 社会的制約、法的規制が進んでいる業界である。
  • 立地条件に不利がある。
  • 海外進出がうまくいっていない。

取引先の急な変更は危ないですね。支払いが滞って、元々付き合ってたところと商売できないから、新規を探すケースが多い。

ダメな工務店経営手腕と、ダメな工務店社長

2019.01.30

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。