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工務店も住宅も見た目が9割
「きれいなおねえさんは、好きですか。」
これは、どこぞやのキャッチコピーですが、これに関連してか、仕事において、ある意味極論だなと思ってることがあります。それは・・・「人は見た目が9割」ということです。
人は見た目が9割の根拠
「人は見た目が9割」という言葉は、宝塚大学東京メディア芸術学部の竹内一郎教授が2005年に刊行した書籍が発端のようです。100万部超のベストセラーになり、ルッキズム(外見至上主義)にも繋がっています。
この「9割」の根拠になったのは、心理学者のアルバート・メラビアンが1960~70年代の研究を基にまとめた「メラビアンの法則」からきているとのこと。
メラビアンの法則とは、人と人がコミュニケーションを図る際、人が他人に好意を抱く理由のうち、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%の割合で、相手に影響を与えるという心理学の法則です。
「9割じゃないぞ!」と指摘したいところですが、竹内一郎教授が著書「人は見た目が9割」の中で、「『言葉以外の情報』すべてをひっくるめて『見た目』と捉えてみた」というただし書きがあります。つまり、ここで定義している「見た目」とは、容姿だけでなく非言語が該当するということです。
細かいことは、日本経済新聞の記事で根拠を詳しく分析されてました。
なので、「人は見た目が9割」理論は当たってます。仕方ないんですよ。
プライベートであれば、半年とか1年という時間をかけて、内面の部分も引き出せたりで、「どんな人かを判断」できますが、仕事などでは、長くても2時間、短いと3分間で、相手に自分の言いたいことを伝えないといけないこともあったり、ましてや、内面の部分まで引き出せる機会なんてなかなかない・・・
そうすると、「外見」の印象がとっても大切。
工務店経営者であるあなた自身、奥さんや恋人に対して、最初に心が動いたのは何ですか?見た目なのでは?
一期一会の出会いで、相手がどんな印象を持つのか?やっぱり、まず、見た目から入るんです。
昔、私も職場では苦労しました。20代前半の若造が、おっさん達に混じって打ち合わせるんですが、ナメられるんですね・・・やはり。知識など内面を鍛えたり、行動を起こしたりで頑張るんですが、やっぱりそれで見返すには、時間が掛かるんです。(実際、掛かりました。)
なので、髪を黒くしたり、ネクタイを渋くしてみたり、ダボっとしたスーツにしたり、黒縁メガネにしてみたり、歳が上に見えるように、いろいろ試しました。でも・・・無意味でしたね。元々が若く見えるため、無理に歳を上に見せようとすると、違和感が出て、よけいに変な感じに・・・
工務店も住宅も見た目が9割
人が他人を評価するとき、見た目が大きな役割を果たすことは前述の通りです。これは工務店にとっても同じことです。
ファッションや身なり
まずは、自分自身の見た目。
お客様との初対面で、まず目に入るのはあなた自身の外見です。あなたがどのように見えるかは、お客様があなたやあなたのビジネスに対してどのような印象を持つかを大きく左右します。
どんな風に見られたいか?どう見られることが望ましいか?そういったことも大事ですが、まずは清潔感のある服装、整った髪型、そして自信に満ちた態度が最低限必要です。それが、お客様に対して信頼感を与え、あなたに対する信頼を築く第一歩となります。
外観や内観など住宅の意匠デザイン
また、自身の見た目以外だと、提案する住宅の見た目です。
これは、あなたの家づくりの「顔」であり、お客様があなたの家づくりを評価する大きな要素となります。「SNS映え」なんて言葉もあるように、映えることはプラスに働きやすくなります。
外観デザインは、一目でその家の品質やスタイルを伝えます。モダンなデザイン、伝統的なデザイン、自然を感じるデザインなど、あなたの工務店が提供する住宅の特徴を反映させることが重要です。
また、内観も同様に重要です。内観は、施主が実際に生活する空間です。快適さ、機能性、そして美しさを兼ね備えたデザインは、お客様があなたのビジネスを選ぶ決定的な要素となります。
さらに、外構にも同じことが言えます。住宅の周りが何も施されていない雑多な感じを見てしまうと、家そのものが貧素に見えてしまいますよね。
「仕事がデキそうだな」「良い家だな」と思わせること
「見た目が9割」と言い切るのは極論かもしれませんが、見た目の重要性を理解し、それをビジネスに活かすことは、成功への大きな一歩となるでしょう。自分自身の外見から始め、提案する住宅のデザインに至るまで、見た目にこだわることで、お客様に対する印象を大きく向上させることができます。
そして、見た目の良さとは単に「カッコイイ」などではなくて、「仕事がデキそうだな。」と思わせることも含まれているのではないでしょうか?住宅の場合だと、「良い家だな」と思わせることでしょう。
工務店経営者は「見た目が9割」という言葉を念頭に、自分自身と提案する住宅の見た目を最大限に活用しましょう。