ミレニアル世代が住まいを選択する時代

西暦2000年以降に成人を迎えたミレニアル世代がいま結婚し家族を形成しようとしていることから、博報堂が買物構造・実態を研究したデータを公開しています。

これは30歳前後の若い世代の家づくりの参考になりますよ。

ミレニアル家族 生活実態調査
【定量調査概要】
全国のミレニアル世代の家族(子あり)とアラウンド 50 世代の家族(子あり)の妻に対して、両世代の 比較調査を実施。ミレニアル世代の家族の定義は 25 歳~34 歳で長子 6 歳以下。アラウンド 50 世代の 家族の定義は 45 歳~54 歳で子どもの年齢は問わず。家族意識、夫の家事関与、買物行動実態についての調査を実施。

対象者: ミレニアル世代(25 歳~34 歳)主婦 930 名/アラウンド 50(45 歳~54 歳)主婦 312 名
手法:インターネット調査
期間:2016 年 8 月

【ミレニアル世代の定義】
本研究における「ミレニアル世代」の定義は西暦 2000 年以降に成人を迎えた、 現在 20 歳~35 歳の者を対象とし、今回の調査対象者としては初産年齢 30.6 歳の前後である 25 歳~34 歳のこそだて家族を対象とした。

ミレニアル世代については、この映像がわかりやすいですよ。

We The Millennials – ぼくらの世代

「買物フォーキャスト」2016秋 【身の幸家族のフレキシ消費】要点まとめ

●ミレニアル世代の生まれ育った時代背景

  1. 男女平等・共働き当たり前…男女家庭科共修時代に成長。女性が男性と対等に進学、就職するのは当然
  2. デジタルネイティブ、効率・合理的…IT・スマート化、情報爆発時代に成長し効率的情報収集が得意
  3. 現実的ポジティブ思考…失われた20年、リーマンショック、大震災時代に成長する中で身近な中に幸せを見出す

→平均初産年齢30.4歳。いまミレニアル世代が家族になろうとしている。

 

●家族像:「身の丈」から「身の幸家族(みのさちかぞく)」へ

■偏らない:夫の家事分担数約2倍。固定的分担から、流動的分担へ

ミレニアル家族(25~34歳)の夫(以下ミレニアル夫)の定期的家事実行数は約5個でアラウンド50家族(45~54歳)の夫の約2倍。分担方法は、固定ではなくできる時にできる方が出来ることをやる流動的分担へ。

■頑張りすぎない:完璧主義から、選択主義へ

忙しければ家事・仕事・趣味も完璧でなくても良い。やること、やらないことを決めながら、家族の幸せを確保する。

■敢えて楽しむ:家事はタスクではなく、楽しみへ

忙しい中でも「家事=ネガティブなタスク」ではなく、楽しめるものへと工夫して転換。自分の欲求とタスクを融合する。

→身の丈に家族を合わせるのではなく、自分達なりの幸せを柔軟に工夫し、発見していく創造的家族像へ

 

●消費像:「スマート消費」から「フレキシ消費」へ

■偏らない→みんなでショッパー:日用品であっても妻だけでなく、家族みんなで買物する

ミレニアル夫の約半数が買物に同行。トイレタリーなど日用品まで広がる。夫婦の意見合わせで買物の失敗を回避。

■頑張りすぎない→あらかじめチョイス:品揃えの多さよりも一定基準での商品絞り込みが価値になる

商品の選択肢が多すぎることがストレスに。評判、テーマなどの基準で絞り込み意図的に「捨てる」フレキシブルな買物でストレスを軽減して買物を楽しむ。

■敢えて楽しむ→買物テイメント:やらなければならない買物を家族も自分も楽しいものへと変える

ミレニアル家族の約5割が休日に買物意向。日用品の買物であってもお出かけのついでなどで、自分も家族も楽しみながら買物したい。

→賢く倹約するだけでなく、家族みんなで無理せず選び、日常消費と楽しみと融合する柔軟な買物へ

選択時の迷いを嫌い、エンタメ性を求める

  • 夫婦の関係性。
  • やらないことを決め、完璧さを求めない。
  • 楽しむための工夫をする。
  • 夫婦の意見合わせで買い物の失敗を回避。
  • 絞り込まれた基準に価値を感じる。

などの特徴が挙げられますが、

身の丈に家族を合わせるのではなく、自分達なりの幸せを柔軟に工夫し、発見していったり、賢く倹約するだけでなく、家族みんなで無理せず選び、日常消費と楽しみと融合する柔軟性って、

多分、感覚としては、オリンピックの競技施設はハコモノでなくても、仮設で十分っていう感覚に近い気がします。

暮らしを提案する際、その歳の差は12~15年が限界!?

2015.10.20

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。