SEO対策による検索順位の上げ方– 小さな工務店のためのSEO対策の基礎 –

目次

検索順位の決まり方

検索順位の決まる大きな流れは、以下の3つになります。

WEBページを巡回:クロール

ユーザーが入力した検索キーワードに答えられそうなインターネット上のページをロボットが収集する。

SEO対策による検索順位の上げ方
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/how-search-works?hl=ja#crawling

 新しいウェブページまたは更新されたウェブページを検出するプロセスです。Google はリンクをたどる、サイトマップを読み込むなど、さまざまな手段で URL を検出します。Google はウェブをクロールして新しいページを検出し、そのページをインデックスに登録します(例外もあります)。

WEB情報を登録:インデックス

検索順位を決めるために集めたページの内容を整理・調査を行う。

SEO対策による検索順位の上げ方
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/how-search-works?hl=ja#indexing

Google は認識したすべてのウェブページを「インデックス」に格納します。各ページのインデックス エントリには、そのページのコンテンツと場所(URL)が記述されています。「インデックスに登録する」とは、Google がページを取得し、そのページを読み込んで、インデックスに追加することを意味します。たとえば、「今日、私のサイトのいくつかのページを Google がインデックスに登録しました」のように使います。

検索順位決め:ランキング

ユーザー検索意図に合っていて情報が正しいと信頼できるページ順に表示させる。

SEO対策による検索順位の上げ方
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/how-search-works?hl=ja#serving

だから、SEO対策としては、ユーザーが検索しそうなキーワードを把握し、キーワードを含めた網羅的に含め、信頼できる質の高いコンテンツを作成した上で、クロールされインデックスされることが必要なのです。

検索順位を上げるためには

Googleの検索エンジンは非常に複雑なシステムであり、検索結果の順位は多数の要素(200以上の要素とも言われています)からなるアルゴリズムを基準に決定されます。

なので、結論を述べると、これしたら必ず順位が上がるとは言えないシステムになっています。

Googleの検索ランキングシステムは、ユーザーが提供するクエリに対して最も関連性の高い結果を迅速に表示するためのものです。以下は、Googleの公式ドキュメント「Google 検索ランキング システムのご紹介」からの情報を基に、そのランキングシステムの主要な要点を網羅的に説明したものを取り上げ、それに対する施策を考察し記していまます。

Google は、多種多様な要素やシグナルを検討する自動ランキング システムを使用して、検索インデックスにある数千億のウェブページやその他のコンテンツから、最も関連性の高い、有益な結果が一瞬で表示されるようにしています。

これらのシステムは厳格なテストと評価により定期的に改善されており、コンテンツの制作者などにとって有益と思われる場合には、ランキング システムのアップデートの通知を行っています。

Google 検索ランキング システムのご紹介

Googleの検索ランキングシステムの主要な要点

  1. Googleの自動ランキングシステム
    Googleは多種多様な要素やシグナルを考慮して、最も関連性の高い結果を表示します。これらのシステムは定期的に改善され、重要なアップデートがある場合はコンテンツ制作者に通知されます。
    • だから、SEO対策として定期的にサイトの内容を更新し、Googleのアップデート情報に目を光らせておくことが重要です。
  2. BERT
    BERTはAIシステムで、単語の組み合わせによる意味や意図を理解するものです。
    • だから、SEO対策として自然な言葉遣いでのコンテンツ作成を心がけることが推奨されます。
  3. 災害情報システム
    Googleは危機的状況や自然災害時に有用な情報を提供するシステムを持っています。これには、個人の危機やSOS緊急情報などが含まれます。
    • だから、緊急情報を提供するサイトの場合、情報の正確性と迅速性を確保することが必要です。
  4. 重複除去システム
    似たような内容のページが多数存在する場合、最も関連性の高いもののみが表示され、他は除去されます。
    • だから、SEO対策として独自のコンテンツを作成し、重複を避けることが重要です。
  5. 完全一致ドメインシステム
    ドメイン名に含まれる単語は、コンテンツの関連性を判断する要素の一つとして考慮されますが、過度に評価されることはありません。
    • だから、ドメイン名でSEO対策を考える必要はなく、コンテンツの質に注力する必要があります。
  6. フレッシュネスシステム
    検索クエリに対して鮮度の高いコンテンツが期待される場合、そのようなコンテンツが上位に表示されるようになっています。
    • だから、SEO対策として定期的なコンテンツの更新や新しい情報の追加を行うことが推奨されます。
  7. ヘルプフルコンテンツシステム
    人間のために作成された独自性の高い有益なコンテンツが表示されるように設計されています。
    • だから、ユーザーに価値を提供する質の高いコンテンツを作成することが求められます。
  8. リンク分析システムとPageRank
    Googleはページ間の相互リンクを理解し、最も有益な情報を提供するページを判断するためのシステムを持っています。
    • だから、SEO対策として信頼性の高いサイトからのバックリンクを獲得することが重要です。
  9. ローカルニュースシステム
    地域のニュース情報を特定して表示するためのシステムがあります。
    • だから、地域に特化した情報を提供するサイトは、地域情報の正確性と鮮度を保つことが必要です。
  10. MUMとニューラルマッチング
    これらは言語の理解やコンセプトの関連性を理解するためのAIシステムです。
    • だから、網羅性が高くて深い内容の提供がSEOの鍵となります。
  11. オリジナルコンテンツシステム
    独自性の高いコンテンツが検索結果で目立つように上位に表示されるシステムがあります。
    • だから、他のサイトと差別化された独自のコンテンツを作成することが推奨されます。
  12. 削除ベースの降格システム
    特定の種類のコンテンツを削除するポリシーがあり、削除通知が多いサイトはランキングが下がる可能性があります。
    • だから、Googleのガイドラインに違反するコンテンツを避け、適切なコンテンツを提供することが必要です。
  13. パッセージランキングシステムとRankBrain
    これらはページやクエリの内容をより深く理解するためのAIシステムです。
    • だから、具体的で詳細な情報をページ内に提供することで、特定のクエリに対するランキングを向上させることができます。
  14. 信頼できる情報システム
    権威性の高いページや高品質なジャーナリズムを表示するためのシステムがあります。
    • だから、信頼性の高い情報源を引用し、事実確認を徹底することが重要です。
  15. レビューシステム
    高品質なレビューや分析を提供するコンテンツを高く評価するシステムがあります。
    • だから、製品やサービスの質を高め、良質なレビューを獲得することがSEOの鍵となります。
  16. サイト多様性システム
    同じサイトからのページが検索結果の上位に複数表示されないようにするシステムがあります。
    • だから、一つのトピックに対して多角的な視点や情報を提供することで、検索結果の多様性を確保することができます。
  17. スパム検出システム
    スパムコンテンツや行為に対処するためのシステムがあります。
    • だから、スパム行為を避け、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供することが必要です。

以上が、Googleの検索ランキングシステムの主要な要点です。

コンテンツの評価軸

上記のGoogle の自動ランキング システムは、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。つまり、「コンテンツ」が大事ということです。

また、Googleの公式情報では、そのようなコンテンツを制作しているかどうかの評価軸も記載されています。

  • コンテンツは、独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているものですか。
  • コンテンツには、特定のトピックに対して実質的な内容を伴う詳細または包括的な説明が記載されていますか。
  • コンテンツには、自明の事柄だけでなく、洞察に富んだ分析内容や興味深い情報が含まれていますか。
  • コンテンツが他のソースを参考にしたものである場合は、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを十分に示すものですか。
  • メインの見出しやページタイトルは、内容を要約して説明する有用なものですか。
  • メインの見出しやページタイトルは、コンテンツを誇張している、または読者に強いショックや不快感を与えるものではありませんか。
  • 自分でもブックマークしたい、また友人に教えたりすすめたりしたいと思えるページですか。
  • コンテンツには、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値がありますか。
  • 検索結果に表示された他のページと比較した場合、コンテンツは実質的な価値を提供していますか。
  • コンテンツに誤字やスタイルに関する問題はありませんか。
  • コンテンツは適切に制作されていますか。雑に、または急いで制作されたような印象を与えるものではありませんか。
  • コンテンツが(外部委託されるなどして)多数のクリエイターによって大量に制作されているために、または複数サイトの大規模なネットワークに拡散されているために、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していませんか。
コンテンツと品質に関する質問

そして、専門性についての評価軸も書かれています。

  • コンテンツは、明確な情報源、掲載されている専門知識の証左、著者またはコンテンツを公開しているサイトの背景情報(例: 著者のページへのリンク、サイトの概要ページ)を示すなど、掲載内容が信頼性の高いものであることを示すための情報を提供していますか。
  • コンテンツを制作しているサイトを誰かが調査したとしたら、対象トピックの権威としてサイトが信頼されている、または広く認知されているという印象を受けますか。
  • このコンテンツは、確実にトピックを熟知している専門家または愛好家によって執筆され、レビューされていますか。
  • コンテンツに明らかな事実誤認はありませんか。
専門性に関する質問

さらに、ユーザーを第一に考えたコンテンツを制作しているかどうかも評価しています。

  • 特定のユーザー層がすでに存在しているか、想定されており、その人たちがビジネスまたはサイトを直接訪問した際に、コンテンツを有用だと感じてくれると思いますか。
  • コンテンツは、実体験や深い知識(たとえば、実際に商品やサービスを使用したり、ある場所を訪れたりした経験に基づく特別な知識)を明確に示していますか。
  • サイトには主要な目的またはテーマがありますか。
  • コンテンツを読み終わったユーザーは、あるトピックについて、目的を果たすのに十分な情報を得たと感じることができますか。
  • コンテンツを読んだユーザーは、有益な時間を過ごせたと感じられますか。
ユーザーを第一に考えたコンテンツに焦点を当てる

つまり、SEOを考慮するのであれば、作るコンテンツは「独自性、専門性、ユーザーのニーズ」を中心に置いたものでなければならないということです。

Googleからの警告

以下は、検索エンジンでの掲載順位を引き上げることを主な目的として検索エンジンを第一に考えたものとして、Googleが警告していることです。

  • コンテンツは検索エンジンからのアクセスの増加を主な目的として作成されたものですか。
  • いずれかが検索結果の上位に表示されることを期待して、さまざまなトピックで多くのコンテンツを制作していますか。
  • 多くのトピックについてコンテンツを作成する際、かなりの部分に自動化を使用していますか。
  • 価値を付加することなく、主に他の人の意見を要約していますか。
  • 既存のユーザー層のためではなく、ただ話題になっているという理由で記事を書いていますか。
  • ユーザーがコンテンツを読み終わっても、他のソースからより良い情報を得るために再び検索する必要があると感じさせてしまいますか。
  • Google が優先する文字数があるとどこかで聞いたか読んだかしたために、特定の文字数になるように記事を書いていますか(そのような設定は存在しません)。
  • 検索トラフィックを獲得できると考えて、実際の経験がないにもかかわらず、ニッチなトピックを扱うことにしましたか。
  • コンテンツ内で実際には答えがない質問に答えることを約束していますか(たとえば、確定していない商品の発売日、映画の公開日、テレビ番組の放送日を予告するなど)。
  • コンテンツを実質的に変更していないにもかかわらず、ページを新鮮に見せるためにページの日付を変更していますか。
  • なんらかの方法でサイトを「新鮮」に見せれば全体的な検索ランキングが向上すると信じて、大量の新しいコンテンツを追加したり大量の古いコンテンツを削除したりしていますか(そのようなことをしてもランキングは向上しません)。
検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作成を回避する

例えば、工務店で多いケースを挙げるなら、

  • 「人気の家のデザイン」や「エコハウスのメリット」などのキーワードを無理に取り入れ、SEOを意識しすぎてユーザーの実際のニーズを無視したコンテンツを作成している。
  • 自社の専門外のトピック(例:ガーデニングやインテリアデザイン)についても無理に記事を書いている。
  • 他のサイトからの情報を自動収集して、自社のブログに投稿している。
  • 他の工務店や建築関連のサイトの記事を単に要約して投稿している。
  • 話題になっているからといって、その知識や経験がないのに関連記事を書いている。
  • 工務店のサイトの情報が不十分で、ユーザーが他のサイトで詳しい情報を探す必要がある。
  • 工務店がパッシブハウスの建築経験がないのに、そのトピックに関する記事を書いている。
  • 「2024年の家のトレンドは?」など未来を示すタイトルで、具体的な答えや予測がない記事を書いている。
  • 以前に投稿した記事の日付だけを更新して、新しいコンテンツとして表示させている。

などが挙げられます。

公式情報:SEOは成果が出るまで通常は 4 か月から 1 年かかります。

Googleの公式サイト(検索セントラル)では、「成果が出るまで通常は 4 か月から 1 年かかります。」と記載されています。

成果が出るまで時間がかかることを忘れないでください。変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は 4 か月から 1 年かかります。

https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/do-i-need-seo?hl=ja#getting-started-with-seo

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